株式会社Nexedi
フランスの北部にある街・リールに本社を構える外資系企業。
その日本法人である株式会社Nexediでも様々な国籍の人々が働いている。
それぞれが多様な働き方で自身の能力を活かし、取引先の会社専用ソフトウェアの作成とメンテナンスを行う。
あらゆるものの機械化が進み、ますます価値の高まるITの企業に話を聞いた。
大切にしている想い
取引先の企業が柔軟にソフトウェアを利用出来るように、オープンソース(コードが公開され、誰でも自由に改良・再配布出来るようにされているソフトウェア)の製品のみを作成している。
従業員の多様性を認め、一人ひとりを人として尊重すること。
主な仕事内容
企業向けソフトウェアの開発・メンテナンス
例:農薬メーカーの場合
農薬を作るための原料、材料の仕入れ、何をいつどのぐらい作るかという生産管理、製品完成後の在庫管理や注文管理、会計処理を一括でできるソフトウェアを会社専用にカスタマイズして作成し、その後の修正等のメンテナンスを行う。
開発やメンテナンスに当たり、取引先企業の全体像の把握や要望を明らかにするために、お客様への聴き取りも丁寧に行っている。
社長インタビュー
Nexediグループの日本法人、株式会社Nexediの代表取締役社長を務める田原さんにお話を伺った。
まず、この仕事の魅力を尋ねると間髪入れずに答えが返ってきた。
「私はプログラミングが大好きなんです。あとはオープンソースも好き。オープンソースでプログラミングを楽しくできる。これが技術的な部分での1つの魅力です。」
「もう一つは、企業向けのソフトウェアを作ることの面白さがあります。普段は知ることの出来ない裏側を見ることができるんです。お客様の多くは大企業です。様々な大企業から仕事をもらうたびに、こういう風になっているのか、という新しい発見があります。私そういうのが好きなので。」
田原さんの仕事に対する喜びを感じた。
しかし、『プログラミングはすごく専門的で根気のいる作業なのではないか』という正直な気持ちを告げると、
「確かにある程度の適性が必要なんです。例えば誰かにギターを与えて、ずっとギターをいじっている人もいるし、すぐ飽きちゃう人もいます。だから、残念ながらこの仕事は誰にでもできる仕事ではありません。」
「プログラミングが好きな人って、それが根気がいる作業と思っていないんですよ。」
なるほど、と思った。
(代表取締役社長 田原さん)
田原さんのPCとの出会いやプログラミングを仕事にするまで、最近の趣味などプライベートにも迫っていく。
「高校1年生くらいからPCを使い始めました。たまたま親がそのころPCをくれたので。高校生のときは、ただ自宅にパソコンいじくって、友達とテレビゲームを作って、友達と交換したりしてましたね。」
「大学に入ってからはインターネットが面白くて、学校に行かなくなってしまいました。行きたくて行ったというより、大学に行くのが自然な流れになっていたので。文系の大学でしたし。」
「大学は2年行って辞め、そこから専門学校に通いました。専門学校の授業自体はそんなに役に立ちませんでしたが、専門学校に行って良かったことは、一日中パソコンいじくってても誰にも文句言われなかったことです。それまでは、大学行かないで家でパソコンいじってたけどあまり良く思われなかったんですよね。僕自体のやってることは変わんないのに、所属する学校が変わったことで周りの評価が変わりましたね。」
大学中退を決断した裏の苦悩は想像に難くないが、田原さんのお話やその後の仕事に対する思いを聴くと、自分の好きなことや適性を追い求めることの重要性を強く感じた。
すこし仕事の話から外れて、普段の生活をお聞きするとその人柄がもう一段身近に感じた。
「最近は、ライブハウスにいって音楽を聴くのが好きです。楽器を引くのは苦手なんですが、聴くほうは好きなんです。100人も入らないようなちっちゃいライブハウスに目覚めてしまって、そこに行くのが楽しいです。」
「あとは最近は、コンテンポラリーダンスの勉強をしています。現代舞踊ですね。日曜日に習っているんです。昔はサイクリングとかもしていたんですけど、基本的には一人で、勝ち負けのないものが好きなんです。」
(田原さんが愛用していたキーボード)
最後に仕事のやりがいを聞いた。
「やっぱり、人の役に立つのがいいなと思いますね。」
会社見学・インターンでできること
■内容
プログラミングについて学ぶことができます。
(ほとんど雑用の仕事がない為、インターンの際は学びながらやってもらうことがメインとなります。)
日時:平日 19時まで
■向いている人
IT系の仕事やプログラミングに興味がある子
■インターンシップ特典
パソコン一台貸与
取材を通して感じたこと
取材の協力頂いた田原さんの言葉を一つ引用したい。
「僕にとって一番嫌なのは、せっかく伸びそうな芽があるのに、それを伸ばせないのが一番嫌なんです。人生は限られているのに、若くて時間がいっぱいある時に才能を伸ばせないのはおかしな話じゃありませんか。」
大きな可能性を持つ若者たちの興味や適正に、本人が気づくきっかけの重要性を感じる取材であった
会社情報
株式会社Nexedi
代表取締役社長 田原悠西
東京都千代田区神田佐久間町3-20-5 秋葉原Y’sビル3F
会社見学やインターンのコーディネートはフェアスタートサポートまでお問い合わせください。