株式会社ファミリー・ホール
相鉄線鶴ヶ峰駅から道なりに歩くこと15分。
緑色のスーパーの看板を目印に進んでいくとその手前にある建物が、今回の目的地だ。
創業30周年を迎える斎場、ファミリー・ホールである。
ファミリー・ホールは横浜エリアを中心に展開し、鶴ヶ峰、港南台、高津にそれぞれ斎場を持つ。
各斎場が地域に密着し、亡くなった方、大切な方を亡くされたご家族のために丁寧なご葬儀やお別れ会を執り行う。
大切にしている想い
誠意のある会社でありたい。規模の小さい葬儀だからと手を抜いたり、発注をお願いする業者に威張ったりすることはしない。
また、お葬式の時は動揺している方が多いからこそ、お客様の気持ちに寄り添って一生懸命に行動する。
(左:取締役 山口さん/右:代表取締役 新田さん)
主な仕事内容
・式場の準備
・ご葬儀の花、骨壺等の手配
・お客様の送迎
・死亡診断書の手続き
・霊柩車の洗車
・ご葬儀後のご家族へのアフターフォロー
など
(葬祭会場)
従業員インタビュー
ファミリー・ホールで働く佐々木さんにお話を伺った。
佐々木さん(31)
愛妻家、お子さんが二人
前職:葬祭業、携帯電話の販売
部活動:剣道部、少林寺拳法、居合(いあい)
佐々木さんになぜこの業界で働いているのか聞いた。
「私は小さいころに兄を亡くしている。その時に悲しんでいる親の姿を見て、人が悲しみを受け入れ、どうやって立ち直っていくのかというのは大切だなっていう思いがずっとあったので。」
自身の経験がこの業界で働いている大きな理由の一つとのことだ。
また、ファミリー・ホールに入社する前にも様々な仕事を経験している。その際に感じていたことも大きなきっかけになっていると言う。
「結婚が早かったからこそ給料の高い仕事を探していたりした。でも自分のやりたくないことをやっていても楽しくなかった。そんな時に自分が興味があることは何だろうってことを考えたときに、人が大切な人と別れるという苦しい経験を乗り越えることに携わりたいと思ったんです。」
(佐々木さん)
ファミリー・ホールでは大切な方を亡くされたお客様に寄り添うためにも、夜間の受付も行っている。
そういった中で少なくとも負担感を感じるときはあると言う。
なぜそういった中でもこの仕事を続けるのか、それに勝るやりがいや誇りをこの仕事に感じているからだ。
「大切な人との最期の時間に立ち合わせてもらうという誇りのある仕事なんです。」
「悲しみをちゃんと表現してもらって、私たちのできることをして、少しずつ悲しみを受け入れていき、だんだん日常に戻っていく」というプロセスを大事にする中でお客様から、「ちゃんと葬儀を出来たので明日からも過ごしていけます」
と言われた時がこの仕事をしていて良かったと思える瞬間だ。
次に佐々木さんの日常に迫っていく。
佐々木さんのとある一日のスケジュールを聞いた。退勤が遅くなったり、宿直の担当の際には時間の流れも変化する。毎日ではないものの、帰りが遅い日や宿直業務の日以外は家族と過ごす時間を大事にしている。入浴後の奥様への肩もみも日課だ。
最後に佐々木さんにファミリー・ホールの良いところは何かと尋ねた。
「ファミリー・ホールの良いところは、従業員を信頼してチャレンジさせてくれるところです。どこの業界でもそうですが、安全策をとることが当たり前です。でもファミリー・ホールは『お前にはまだ早い』とならず、大事なことも任せてくれます。でもだからと言って放っておくんではなく真剣に教えてくれるんです。」
ひとりひとりの社員を大事に育てていこうとする想いが感じ取れる話である。
会社見学・インターンでできること
■内容
ご葬儀にアシスタントとして立ち会い、大切な方との最期の時間を作りあげるお手伝い
倉庫の整理や事務作業のお手伝い
など
■向いている人
体力がある
人の笑顔が好きなひと
取材を通して感じたこと
今回お話をきくことのできた方々からは亡くなった方、大切な人を亡くしたご家族や友人等を支えようとする真摯な姿勢を感じた。
そうした姿勢がファミリー・ホールで働く社員にも向けられ、温かい雰囲気を作り出しているのだろう。
人生の節目に訪れる大切な人との最期の時に寄り添う、とても大切な仕事であった。
会社情報
株式会社ファミリー・ホール
代表取締役 新田英通
横浜市旭区鶴ヶ峰本町1丁目26番地1号
会社見学やインターンのコーディネートはフェアスタートサポートまでお問い合わせください。